新NISAで迷う人へ:インデックスとアクティブの違いを“家計目線”でやさしく整理

NISA

この記事はこんな人に向けて書いています

  • これから新NISAを始めたいけど、投資信託の用語で止まってしまう
  • インデックスアクティブの違いを、ちゃんと理解してから選びたい
  • おすすめ結論より先に、「何がどう違うか」を腹落ちさせたい

投資は、焦らなくていい。
最初に必要なのは「当てる力」より、迷っても折れない“理解の軸”です。
今日はその軸になる、インデックス型とアクティブ型の違いを、やさしく整理します。

この記事でわかること

  • 「インデックス運用」「アクティブ運用」の定義(公式の整理つき)
  • 初心者が迷わない5つの比較軸(目標・中身・コスト・値動き・ズレ)
  • 新NISAで「その商品が買えるか」を公式リストで確認する方法
  • 目論見書(説明書)で見るべきポイント

まず前提:新NISAの枠を1分で整理(つみたて投資枠/成長投資枠)

新NISAは、投資で出た利益(売却益・配当/分配金)が非課税になる制度です。

  • 年間投資枠:つみたて投資枠 120万円 / 成長投資枠 240万円(合計 最大360万円)
  • 非課税保有限度額(総枠):1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
  • 売却したら枠が復活:翌年以降、売却した商品の簿価(取得金額)分だけ再利用可能

根拠:金融庁「NISAを知る」/金融庁「NISAを利用する皆さまへ(資料PDF)」
金融庁:NISAを知る
金融庁:NISAを利用する皆さまへ(PDF)

弊ブログ以下の記事も参照ください。
初心者がまず読むべきNISA入門|仕組み・メリットを生活の言葉で徹底解説【2025年最新版】

ここが家計目線のポイント:
新NISAは「いつまでに売らなきゃ」が基本ありません(非課税保有期間は無期限)。
だからこそ、短期の勝ち負けより、続けられる仕組みが効いてきます。

インデックスとアクティブの「定義の違い」

まずは公式の整理を、そのままシンプルに。

  • インデックス運用:インデックス(指数)に連動することを目指す
  • アクティブ運用:インデックスを上回ることを目指す(ただし下回る場合もある)

根拠:金融庁資料(インデックス運用/アクティブ運用の整理)
金融庁:NISAを利用する皆さまへ(PDF)

生活の言葉に翻訳すると、こうです。

インデックス

市場の「平均点」を取りにいく設計。
ルール(指数)に沿って持つ。

アクティブ

平均点を超える答案を狙う設計。
調査や判断で「持ち方」を変える。

どちらが上、どちらが正解、という話ではありません。
ただ、仕組みが違うので、見るべきポイントも変わります。

違いはここに出る:初心者が迷わない「5つの比較軸」

ここからが本題です。
「結局どっち?」に飛びつく前に、まずは比較の軸を揃えましょう。

迷いが出てきたら、結論は“別記事”でまとめて受け取れます

「私はどっちが合う?」をケース別に整理した記事はこちら:
【新NISA】インデックス型かアクティブ型か迷ったら読む記事(結論とケース別設計)

軸①:運用目標(“ついていく”か、“上回る”か)

インデックスは「指数に連動」。
アクティブは「指数を上回る目標」ですが、下回る場合もあると金融庁資料に明記されています。

根拠(金融庁PDF)

軸②:中身の決め方(ルールで決まる/調査で選ぶ)

金融庁資料では、次のように整理されています。

  • インデックス:インデックスと同様の構成
  • アクティブ:調査や分析を通じて優良な銘柄を絞り込む

根拠(金融庁PDF)

たとえば、同じ「全世界株」でも…
インデックスは「指数に沿って広く持つ」
アクティブは「広い中から“勝てそうな持ち方”を作る」
ここが違うと、値動きも、説明のされ方も変わってきます。

軸③:コスト(目立たないけど、長期で効く)

投資信託のコストは、ざっくり3階建てです。

費用 いつ 家計の言葉にすると
購入時手数料 買うとき 入口の手数料(無料のものも多い)
運用管理費用(信託報酬) 持っている間 維持費(信託財産から間接的に差し引かれる)
その他費用 状況により 監査報酬・売買委託手数料など(差し引かれる場合がある)
信託財産留保額 売るとき(ある商品だけ) 出口コスト(ない商品もある)

投信協会も、購入時手数料/信託報酬/その他費用/信託財産留保額を整理して説明しています。

根拠(投資信託協会:投資信託のコスト)

また、金融庁資料では、インデックスは相対的に低コスト、アクティブは相対的に高コストと整理されています。

根拠(金融庁PDF)

初心者ほど覚えておくとラク:
「信託報酬は“年率○%”」と書かれていても、請求書は来ません。
だいたいの場合、基準価額にじわっと反映されていきます。
だからこそ、気づきにくい差が、長期で効くんです。

軸④:値動きの性格(指数から離れられる=アクティブの自由)

インデックスは「指数に連動」を目指すため、市場の動きに近くなりやすいです。
アクティブは、指数と違う銘柄・比率にできるぶん、指数より強くも弱くもなり得ます。

軸⑤:インデックスでも起きる“ズレ”(トラッキングエラー)

初心者がよく誤解するのがここです。

「インデックス=指数と完全に同じ」ではありません。

投信協会の用語集では、トラッキングエラーを
「ファンドの値動きが、ベンチマーク(指数)から乖離すること」として説明しています。

根拠(投資信託協会:トラッキングエラー)

さらに投信協会の解説では、指数により近づけるために売買が増えるとコストが増えやすい一方、売買を絞ればコストは抑えられても連動性が弱くなる、といった関係が語られています。

根拠(投資信託協会:インデックスファンドの運用とズレの話)

覚え方:
インデックスは「平均点」を取りにいくけど、
実際の答案は“ぴったり同点”ではなく、数点ズレることがある
そのズレの正体がトラッキングエラーです。

新NISAで「買える商品」を間違えない(つみたて投資枠/成長投資枠)

ここは本当に大事です。
インデックスかアクティブかの前に、「その枠で買える商品か」を確認します。

つみたて投資枠:金融庁の「届出一覧」で確認

つみたて投資枠の対象商品は、金融庁が届出一覧(Excel/PDF)を公開しています。
更新日も明記されるので、初心者はまずここを“正”として見てください。

金融庁:つみたて投資枠対象商品(届出一覧)
(最終更新日が掲載されています)

成長投資枠:投資信託協会の「対象商品」取りまとめで確認

成長投資枠の対象となる投資信託等は、投資信託協会が届出を取りまとめて公表しています。

投資信託協会:NISA成長投資枠の対象商品

確認手順(初心者はこの順でOK)

  1. 「つみたて投資枠」か「成長投資枠」かを決める
  2. 公式リスト(金融庁/投信協会)で対象商品か確認する
  3. 目論見書で「ベンチマーク」「信託報酬」「分配方針」「リスク」を読む

なお、金融庁はつみたて投資枠対象商品の分類・信託報酬率の分布も公表しています(時点付き)。

金融庁:つみたて投資枠対象商品の分類・信託報酬率の分布(2025-12-19時点PDF)

新NISAの成長投資枠・つみたて投資枠については弊ブログ以下記事も確認ください。

初心者向け:目論見書(説明書)チェックリスト

投資信託は、買う前に読むべき「説明書(交付目論見書)」があります。
読み方のガイドとして、投信協会のPDFも参考になります。

投資信託協会:なるほど!投資信託説明書(交付目論見書)ガイド(PDF)

チェックリスト(ここだけ押さえれば、初心者は大きく迷いません)

  • ベンチマーク(指数):何を基準にしている?(インデックスなら「連動する指数」)
  • 信託報酬:年率○%(保有中に差し引かれる“維持費”)
  • その他費用:監査報酬・売買委託手数料などが発生しうる
  • 分配方針:毎月分配かどうか/分配の方針
  • リスク:価格変動・為替変動(海外資産なら特に)
  • インデックスなら:トラッキングエラー(指数と“どのくらいズレるか”)

私のおすすめは、最初から完璧に理解しようとしないことです。
まずは「見る場所」を固定して、毎回同じ順番で読む。
それだけで、投資は驚くほど“怖くなく”なります。

よくある質問(FAQ)

Q1. インデックスとアクティブ、違いは一言で?

A. 公式の整理では、インデックスは「指数に連動」、アクティブは「指数を上回る目標」です(ただし下回る場合もあります)。

根拠(金融庁PDF)

Q2. つみたて投資枠で買える商品は、どこで確認すればいい?

A. 金融庁が公開している届出一覧(更新日つき)で確認できます。

金融庁:つみたて投資枠対象商品(届出一覧)

Q3. 成長投資枠の対象商品は?

A. 投資信託協会が、届出のあった商品を取りまとめて公表しています。

投資信託協会:成長投資枠の対象商品

Q4. 信託報酬って、いつ払うの?

A. 多くの場合、信託報酬は信託財産から間接的に差し引かれます(請求書は来ないことが一般的です)。

根拠(投信協会:投資信託のコスト)

Q5. インデックスなのに指数と同じ成績にならないのはなぜ?

A. トラッキングエラー(指数との乖離)が起こり得ます。ズレとコストの関係も含め、仕組みとして理解しておくと不安が減ります。

投信協会:トラッキングエラー
投信協会:インデックスファンドの運用解説

まとめ:違いがわかれば、“次に見るべきもの”が決まる

  • 違いの核心は運用目標(指数に連動/指数を上回る目標)
  • 判断の軸は中身の決め方・コスト・値動き・ズレ(トラッキングエラー)
  • 新NISAは、まず公式リストで対象商品確認(つみたて=金融庁/成長=投信協会)

次に読むなら(迷いを“決める”に変える)

自分に合うのはどっち?をケース別に設計した記事:
【新NISA】インデックス型かアクティブ型か迷ったら読む記事(結論とケース別設計)

これから口座開設・積立設定まで進めたい人はこちら:
新NISAの始め方(口座開設〜積立設定)(後日更新予定)

積立は退屈かもしれない。
でも、退屈を積み重ねた人だけが、未来を裏切らない。
——私はそう信じています。

出典(一次情報)

この記事は、下記の一次情報(公的機関・業界団体)を根拠に整理しています。

【注意書き】本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。投資には元本割れ等のリスクがあります。最終的な投資判断は、目論見書等を確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。

この記事を書いた人


鷹見悠のプロフィール画像

鷹見 悠(たかみ ゆう)

NISAを得意とする資産形成アドバイザー

【経歴】

1985年、北海道札幌市生まれ。幼少期に両親の収入が不安定だった経験から「お金の不安をなくす生き方」に関心を抱く。
大学では経済学を専攻し、卒業後は大手証券会社に入社。投資信託・年金運用・つみたて投資の提案を中心に活動。
その後、独立して「誰でも再現できる長期資産形成」をテーマに、ブログ・YouTube・講座などで発信。
堅実で無理のない投資で、読者の生涯資産を最大化するロードマップ提供を得意とする。証券会社勤務時代に延べ 3,000人以上の個人投資相談を担当。その時の経験を活かして資産アドバイザーとして活躍中。


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