FXの資金管理|ロット計算・損失上限・リスクリワード…「生き残る人」だけが知っている設計図

FX

資金管理は、地味です。チャート映えもしません。
でも、相場で最後に勝つのは「当てた人」ではなく、壊れなかった人です。
この記事では、ロット計算・損失上限・リスクリワードを私、田丸洋次の運用ルールとして“手順化”して解説します。

この記事でわかること

  • 資金管理の本質(勝率より先にやるべきこと)
  • 「許容損失」→「損切り幅」→「ロット」の決め方(順番固定)
  • リスクリワードと期待値(勝率に依存しない設計)
  • ドローダウンの数学(取り返しの難易度)
  • 連敗から口座を守る停止ルールとメンタルの行動プロトコル
  • Googleスプレッドシートで“ロットを自動化”する全部盛りテンプレ

※本記事は情報提供を目的とした解説であり、特定の売買を推奨するものではありません。FX取引は損失が生じる可能性があります。余裕資金で、自己責任で行ってください。

ロットは“自信”で決めません。損失上限で決めます。


資金管理とは何か(定義)

資金管理とは、ひとことで言えば「負け方の設計」です。
勝つための設計ではありません。生き残るための設計です。

  • 1回でいくらまで負けていいか(許容損失)
  • どこで撤退するか(損切り幅)
  • その条件なら、何ロットで入るか(ポジションサイズ)

田丸洋次の見解:相場で一番危険なのは「負け」そのものではありません。
想定外の負けです。想定外が積み重なると、人は必ず壊れます。壊れた瞬間、ルールも消えます。


FXで資金管理が命綱になる理由

FXはレバレッジ取引です。
相場が急変すれば、想定より大きな損失が発生し得ます。だからこそ、資金管理は「勝つため」ではなく、外れたときに致命傷を避けるために先に作る必要があります。

勝ち方より、壊れない負け方。これがプロの順番です。


田丸式:資金管理の3本柱(損失上限・損切り幅・ロット)

資金管理はセンスではなく手順です。
私の基本は、次の順番固定です。

  1. 1回の許容損失(円・%)を先に決めます
  2. 損切り幅(pips)をチャートで決めます
  3. 最後にロットを計算します(気分で増やしません)

1回の許容損失(目安)

  • 初心者:口座資金の0.5%〜1%
  • 慣れても:多くの場合2%までで十分です

田丸洋次の見解:資金管理は「勝つため」ではなく、連敗しても残るためにあります。
1回のリスクを小さくすると精神が静かになります。静かになると判断が安定します。勝ちは、その後から付いてきます。


ロット計算の手順(式と例)

補足(田丸):
ここから先は「計算式暗記」ではありません。
あなたがロットをいじれない構造を作るための章です。式は理解しつつ、最終的にはテンプレに落として運用してください。

ロット計算の基本はこれです。

ロット(数量)= 許容損失(円) ÷(損切り幅(pips)× 1pipあたりの損益(円))

※「1pipあたりの損益」は通貨ペア・口座通貨・取引単位(1ロット=何通貨)で変わります。必ずご利用のFX会社の仕様で確認してください。

例:USD/JPY(口座:円)で、きれいに理解する

ここでは「1ロット=10万通貨(100,000)」を例にします。
USD/JPYで1pip=0.01円なら、1pipの損益はこうなります。

1pipの損益(円)= 100,000(通貨)× 0.01(円)= 1,000円

口座100万円、許容損失1%(=1万円)、損切り幅20pipsの場合。

ロット= 10,000円 ÷(20pips × 1,000円)= 0.5ロット(=5万通貨)

損切り幅が40pipsなら、ロットは半分になります。

ロット= 10,000円 ÷(40pips × 1,000円)= 0.25ロット(=2.5万通貨)

田丸洋次の見解:ロットは「読みの強さ」ではなく、撤退幅(損切り幅)に連動させます。
損切り幅が広い相場でロットを落とせない人は、ボラティリティに焼かれます。

ロットは“自信”の温度計ではありません。“リスク”の温度計です。


通貨ペア別|1pipの価値(pip価値)を間違えると、資金管理は一瞬で崩れます

ロット計算で一番多い事故は、「損切り幅」は合っているのに、1pipの価値(pip価値)を誤認していることです。
特に口座通貨が円(JPY)の方は、ドルストレート(例:EUR/USD)やクロス通貨(例:GBP/CHF)で換算が必要になります。

田丸洋次の結論:ロット計算は「pips」より先に「1pip=何円か」を確定させてください。

基本式(口座通貨=円を例)

ロット(数量)= 許容損失(円) ÷(損切り幅(pips)× 1pip価値(円))

1pip価値(円)の考え方

  • クロス円(USD/JPY、EUR/JPYなど):見積り通貨が円なので、基本的に換算不要
  • ドルスト(EUR/USDなど):pip価値はUSDで出る → USD/JPYで円換算
  • クロス通貨(GBP/CHFなど):pip価値はCHFで出る → CHF/JPYで円換算

例A:クロス円(USD/JPY)|口座通貨JPYなら換算がシンプル

1ロット=10万通貨の想定で、1pip=0.01円なら、

  • 1pip価値(円)= 100,000 × 0.01 = 1,000円
  • 許容損失10,000円、損切り幅20pips → 0.50ロット

例B:ドルスト(EUR/USD)|pip価値はUSD→円に換算します

EUR/USDでpipサイズが0.0001、1ロット(100,000)なら、

  • 1pip価値(USD)= 100,000 × 0.0001 = 10USD
  • 1pip価値(円)= 10 × USD/JPY

仮にUSD/JPY=156.50なら、

  • 1pip価値(円)= 10×156.50= 1,565円
  • 許容損失10,000円、損切り幅20pips → 10,000 ÷(20×1,565)= 0.319…ロット

田丸洋次の見解:ドルストは「1pip=10USD」を“円換算”しない事故が多いです。ここが雑だと、資金管理が形だけになります。


例C:クロス通貨(GBP/CHF)|pip価値はCHF→円に換算します

GBP/CHFでpipサイズが0.0001、1ロット(100,000)なら、

  • 1pip価値(CHF)= 100,000 × 0.0001 = 10CHF
  • 1pip価値(円)= 10 × CHF/JPY

仮にCHF/JPY=170.00なら、

  • 1pip価値(円)= 10×170= 1,700円
  • 許容損失10,000円、損切り幅20pips → 10,000 ÷(20×1,700)= 0.294…ロット

※最短でミスを減らすなら、取引先の仕様(取引単位・pip価値)やpip計算機で「口座通貨に換算されたpip価値」を確認してください。


リスクリワードと期待値(勝率より強い)

よくある誤解は「勝率が高ければ勝てる」です。
実際は、期待値がプラスなら勝ち残れます。

期待値 =(勝率 × 平均利益)−(負率 × 平均損失)

田丸式:まずは「1:1.5」から始めます

  • 損切り(R)= 20pips
  • 利確(目標)= 30pips(=1.5R)

勝率が50%でも、1.5Rを守れれば理論上プラスになりやすいです。
逆に、勝率60%でも、損切りが膨らむと一撃で崩れます。

田丸洋次の見解:勝率は気分を上げます。期待値は口座を上げます。
私は、勝率より先に平均損失がブレていないかを見ます。資金管理が崩れると、平均損失が必ず暴れます。

勝率で勝とうとすると苦しい。Rで残すと楽になります。


ドローダウンの数学(取り返しの難しさ)

資金管理を軽視すると、ドローダウンが深くなります。
そして深くなるほど、元に戻す難易度が跳ね上がります。

口座の下落(DD) 元に戻すのに必要な上昇率 体感(田丸コメント)
10% 11.11% まだ浅い。ルール修正で戻せます。
20% 25% ここから焦りが出ます。要注意です。
30% 42.86% 取り返し欲が口座を壊し始めます。
40% 66.67% 回復より、守りの再構築が先です。
50% 100% 倍にしないと戻りません。止まるべき水準です。

資金管理は、未来の自分を救う保険です。


田丸式:停止ルール(連敗耐性)

資金管理の要は「ロット計算」だけではありません。
止まれる仕組みがあるかどうかです。

私の停止ルール(例)

  • 2連敗したら、その日は終了(検証日に切り替えます)
  • 1日の最大損失=口座の2%(到達したら強制終了)
  • 週の最大損失=口座の5%(越えたら翌週は縮小運用)

田丸洋次の見解:相場は、勝つ人より先に「止まれる人」を選びます。
止まれない人は、相場のボラティリティではなく、自分の衝動で退場します。


連敗時のメンタル設計|田丸式「口座を守る行動プロトコル」

資金管理の崩壊は、計算ミスより先にメンタルの崩れから始まります。
だから私は、連敗時に“考えないで済む”ように、行動をプロトコル化しています。

相場で強いのは、当てる人ではありません。崩れた瞬間に止まれる人です。

Phase0:平常時(普段から仕込む)

  • 許容損失(例:1%)は固定
  • 日次最大損失(例:2%)で強制終了
  • 負けたら「取り返す」ではなく「検証日」に切り替える

Phase1:1連敗(観察モード)

  • 次の1回はロットを0.7倍に落とします(勝っても即戻しません)
  • エントリー理由は1つに絞ります(根拠盛り禁止)
  • 損切り後に5分離席(画面を見続けません)

Phase2:2連敗(その日は終了)

  • その日の取引は終了(例外なし)
  • 日誌に書くのは「負けた理由」ではなく崩れた動作
  • 確認は3つだけ:方向/損切り幅/ロットが守れたか

Phase3:週で負けが続く(縮小運用)

  • 週損失が口座の5%に達したら翌週はロット半分
  • 勝ちたいを捨て、平均損失のブレをゼロに戻します
  • 取り返すのではなく、壊れた手順を直します

田丸洋次の危険語:この言葉が出たら強制停止

  • 「今回だけ」
  • 「取り返したい」
  • 「さっき勝てたのに」

この3つは危険語です。出た瞬間に、ロットを下げるか、止めます。
止められる人だけが、次の月も相場に立てます。


ナンピンは資金管理か?|田丸洋次の答えは「基本NG、例外は“設計済み”だけ」です

ナンピン(含み損のポジションに追加して平均単価を下げる)は、多くの場合、資金管理ではなく資金管理の放棄になります。
理由は単純で、最初に決めた「許容損失」が途中で曖昧になりやすいからです。

田丸洋次の結論:ナンピンは“希望”でやると死にます。“設計”でやるなら別物です。

私がナンピンを基本NGにする理由

  • 損切りが遅れやすい(平均単価が下がると助かる気が増える)
  • ロットが膨らみ、急変で想定外の損失を招きやすい
  • 精神が「撤退」ではなく「祈り」に寄る

それでも例外的に許容するなら、条件は3つだけです

条件1:追加しても「最大損失(円)」が増えない

追加するなら、合計の最大損失は許容損失の範囲内に固定します。追加=リスク増ではありません。リスク配分です。

条件2:損切りラインは最初から固定(動かしません)

平均単価を下げるために損切りを遠ざけた時点で、撤退設計が壊れます。損切りは“間違いを認める線”です。

条件3:追加は回数と場所が事前定義

  • 追加は最大2回まで(例:3分割まで)
  • 追加ポイントは事前定義(節目・構造・ボラの節)
  • 追加したら以降は機械的に撤退(言い訳禁止)

田丸洋次の見解:私が許容するのは「含み損を救うための追加」ではなく、最初から分割前提の執行です。これは“ナンピン”ではなく、分割エントリーです。


レバレッジとの付き合い方(誤解を潰します)

誤解:レバレッジは悪です

レバレッジ自体が悪いのではありません。悪いのは、許容損失を決めずにロットを上げることです。

田丸洋次の見解:「レバレッジ何倍ですか?」という質問に、私はあまり価値を置きません。
重要なのは1回の損失が口座の何%かです。ここが固定できていれば、レバレッジは道具になります。

見るべきは倍率ではなく、損失の上限です。


指標発表・急変時の資金管理

指標発表や要人発言の前後は、スプレッド拡大や急変が起きやすく、滑り(スリッページ)も起こり得ます。
その日は「当てに行く」より「壊れない」が優先です。

田丸式:指標前後の3択

  • やらない(初心者はこれが最強です)
  • ロットを落とす(通常の半分〜1/3)
  • 損切り幅を広げるなら、ロットは必ず下げる(セットです)

勝つチャンスより、壊れるリスクを先に潰します。


全部盛り無料テンプレ(Googleスプレッドシート)|分割エントリー・建値移動・週次レポートまで“自動化”します

資金管理の敵は相場ではありません。あなたの衝動です。
だから私は、スプレッドシートで「衝動が入る余地」を消します。

田丸洋次の結論:ロットは“入力”ではなく“出力”にしてください。

シートは4枚だけ(これ以上増やしません)

  • Settings:口座残高・許容損失%・1ロット通貨数量など固定値
  • Rates:換算レート(USD→JPY、CHF→JPYなど)
  • Trades:損切り幅と分割数を入れるだけでロットが出る(本体)
  • Report:週次レポート(勝率より平均損失・最大連敗・最大DD)

Settings(固定値)

Settingsシートに以下を作り、B列だけ入力します。

A(項目) B(値) C(メモ)
StartBalance_JPY 1000000 開始残高(円)
DefaultRiskPct 0.01 基本リスク(例:1%)
ContractSize 100000 1ロット通貨数量(例:10万通貨)
DefaultParts 3 分割数(例:3分割)
MaxDailyLossPct 0.02 日次最大損失(例:2%)
MaxWeeklyLossPct 0.05 週次最大損失(例:5%)

※ContractSize(1ロット=何通貨)はFX会社で違います。必ず口座仕様に合わせてください。


Rates(換算レート)

Ratesは2列で十分です。必要な通貨だけ更新してください。

A(QuoteCurrency) B(QuoteToJPY)
JPY 1
USD 156.50
CHF 170.00
EUR 163.20
GBP 198.10

Trades(本体)|分割エントリーでも最大損失が増えない設計

Tradesで人間が触っていいのは、日付・通貨ペア・損切り幅・分割数・出口pipsだけにします。

入力する列(推奨)

  • A:Date
  • B:Pair(例:USDJPY / EURUSD / GBPCHF)
  • F:RiskPct(空欄ならDefaultRiskPct)
  • G:Parts(空欄ならDefaultParts)
  • H:StopPips1(必須)
  • I/J:StopPips2/3(空欄ならStopPips1を自動採用)
  • R/S/T:ExitPips1/2/3(部分利確・建値・最終利確をpipsで入力)

田丸洋次の見解:分割しても、最大損失は1円も増やしません。増えるなら、それは分割ではなく暴発です。

Tradesの列(見本)

※列数が多いので、ここは「作り方」と「数式」に集中してください(列名は下記数式に合わせればOKです)。


コピペ用の数式(Googleスプレッドシート)

Tradesシートの2行目に入れて下へコピーしてください。
(HTML内の< >は、シート上では通常の不等号に置き換わります)

【C2(Base)】
=LEFT(B2,3)

【D2(Quote)】
=RIGHT(B2,3)

【E2(PipSize)】※一般的にJPY絡みは0.01、それ以外は0.0001
=IF(D2="JPY",0.01,0.0001)

【F2(RiskPct:空欄なら既定値)】
=IF(F2="",Settings!$B$2,F2)

【G2(Parts:空欄なら既定値)】
=IF(G2="",Settings!$B$4,G2)

【I2(StopPips2:空欄ならStopPips1)】
=IF(I2="",H2,I2)

【J2(StopPips3:空欄ならStopPips1)】
=IF(J2="",H2,J2)

【K2(RiskJPY:許容損失)】※Equity基準(W列)で更新する設計
=IF(ROW()=2,Settings!$B$1,W1) * F2

【L2(QuoteToJPY:換算)】
=IF(D2="JPY",1,VLOOKUP(D2,Rates!$A:$B,2,FALSE))

【M2(PipValueJPY_1Lot:1ロットあたり1pipの円価値)】
=Settings!$B$3 * E2 * L2

【N2(Lots1:1本目)】
=IFERROR((K2/(G2))/(H2*M2),"")

【O2(Lots2:2本目)】
=IF(G2<2,"",IFERROR((K2/(G2))/(I2*M2),""))

【P2(Lots3:3本目)】
=IF(G2<3,"",IFERROR((K2/(G2))/(J2*M2),""))

【Q2(LotsTotal)】
=IFERROR(N2+O2+P2,"")

【U2(PnL_JPY:出口pips×ロット×pip価値を合算)】
=IFERROR( (N(R2)*M2*N2) + (N(S2)*M2*O2) + (N(T2)*M2*P2) ,"")

【V2(R_Multiple:R倍率)】
=IFERROR(U2/K2,"")

【W2(Equity:残高推移)】
=IF(ROW()=2,Settings!$B$1+U2, W1+U2)

【X2(Peak:最高残高)】
=IF(ROW()=2,MAX(Settings!$B$1,W2),MAX(X1,W2))

【Y2(Drawdown:DD)】※0またはマイナス
=W2 - X2

【Z2(LossStreak:連敗数)】
=IF(ROW()=2,IF(V2<0,1,0), IF(V2<0, Z1+1, 0))

【AA2(WeekKey:週キー)】
=TEXT(A2,"yyyy")&"-W"&TEXT(ISOWEEKNUM(A2),"00")

※ExitPips(R/S/T)に 0 を入れると「建値(BE)」が表現できます。
例:ExitPips1=+20、ExitPips2=0、ExitPips3=+35 など。


Report(週次レポート)|勝率ではなく“壊れ方”を監視します

Reportは“気持ち”ではなく“状態”を監視します。私は勝率より、平均負けR・最大連敗・最大DDを見ます。

【総トレード数】
=COUNT(Trades!A:A)

【勝率】
=IFERROR(COUNTIF(Trades!V:V, ">0") / COUNT(Trades!V:V), "")

【平均R(期待値R)】
=IFERROR(AVERAGE(Trades!V:V), "")

【平均勝ちR】
=IFERROR(AVERAGEIF(Trades!V:V, ">0", Trades!V:V), "")

【平均負けR】
=IFERROR(AVERAGEIF(Trades!V:V, "<0", Trades!V:V), "")

【最大連敗】
=MAX(Trades!Z:Z)

【最大ドローダウン(円)】
=ABS(MIN(Trades!Y:Y))

【総損益(円)】
=SUM(Trades!U:U)

【プロフィットファクター(PF)】
=IFERROR( SUMIF(Trades!U:U, ">0") / ABS(SUMIF(Trades!U:U, "<0")), "" )

週次テーブル(自動集計)

=QUERY(Trades!A:AA,
 "select AA, count(A), sum(U), avg(V), max(Z), min(Y)
  where A is not null
  group by AA
  order by AA
  label AA 'Week', count(A) 'Trades', sum(U) 'PnL(JPY)', avg(V) 'AvgR', max(Z) 'MaxLossStreak', min(Y) 'WorstDD(JPY)'",1)

このテンプレを使うと何が変わるのか|“事故の芽”を潰します

資金管理テンプレは便利ツールではありません。
あなたの衝動が口座を破壊する前に止める装置です。

田丸洋次の結論:資金管理は“計算”ではなく、“暴走を止める構造”です。

ケース1:勝った直後にロットを倍にして、翌日に全部吐き出す

これは技術不足ではなくロット暴発です。テンプレはRiskPct固定で、Lotsは“出力”になります。
勝っても負けても、1回の損失が同じになり、感情が入り込む余地が減ります。

ケース2:損切りを動かして平均損失が壊れる

損切り幅(StopPips)を広げたら、テンプレはロット(Lots)を自動的に下げます。
つまり「損切り幅を広げるならロットを落とす」が強制され、口座が守られます。

ケース3:ナンピンして最大損失が見えなくなる

分割(Parts)は、許容損失(RiskJPY)を分配するだけです。分割しても最大損失は1円も増えません
助かるために追加するのではなく、最初から壊れないように配分しているだけです。

ケース4:建値移動(BE)と部分利確で勝率依存から抜ける

ExitPipsに「部分利確」「BE」「伸ばす」を入力できます。勝率が多少低くても、平均Rが残りやすくなります。

ケース5:連敗で取り返しに行く

連敗(LossStreak)とDD(Drawdown)が数字で見えます。見えれば止まれます。止まれれば残れます。


テンプレ運用フロー(毎日3分)|田丸式の回し方

トレード前(3分)

  1. Settings:開始残高・設定値が変わっていないか確認します
  2. Rates:必要通貨の換算レートを更新します
  3. Trades:PairとStopPipsを入れて、Lots(出力)を受け取ります

トレード後(1分)

  1. ExitPips(部分利確・BE・最終)を入力します
  2. R_Multiple(R倍率)だけ見ます(感想は要りません)

田丸洋次の見解:日誌は文章より先に“数字”です。数字が崩れたら、感情も崩れます。


週次レポートの読み方|田丸洋次は勝率よりここを見ます

週次レポートで見るべきは勝率ではありません。壊れ方です。壊れ方が分かれば、直し方が一つに絞れます。

見る順番(田丸式)

  1. 平均負けR:ここが重くなったら資金管理が崩れています
  2. 最大連敗:止まれる仕組みが機能しているか
  3. 最大DD:取り返しモードが混入していないか
  4. 平均R:運用がプラス構造か

田丸の警報ライン(目安)

  • 平均負けRが -1 を超えて重くなる:損切り遅れ/損切り移動が混入
  • 最大連敗が伸び続ける:相場環境不一致 or 見送り不足
  • DDが深いのにRiskPctが落ちていない:取り返し衝動が混入

田丸洋次の結論:平均損失が整えば、勝ちは後から付いてきます。


初心者が口座を溶かす資金管理の罠

  • ナンピンで平均単価を下げる(最大損失が消えます)
  • 損切りを動かす(平均損失が壊れます)
  • 勝った後にロットを急に上げる(反動でDDが深くなります)
  • 「今回だけ」で例外を作る(例外がルールになります)

田丸洋次の見解:資金管理が崩れる瞬間は、チャートではなくあなたの頭の中にあります。
「取り返したい」「今日で勝ちたい」――その言葉が出たら、ロットは下げるか、止めるべきです。


チェックリスト(コピペOK)

  • 1回の許容損失(円・%)は先に決めましたか?
  • 損切り幅(pips)は「構造(高安・節目)」で決めましたか?
  • ロットは計算で出しましたか?(気分で増やしていませんか?)
  • 日次最大損失(%)に到達したら止まる仕組みがありますか?
  • 部分利確・建値移動など、利益保全の手順がありますか?

1週間で資金管理を体に入れるテンプレ

7日間でやること

  1. Day1:許容損失(%)を固定(例:1%)
  2. Day2:損切り幅を「構造」で決める練習(過去チャートで10回)
  3. Day3:ロット計算を10回(テンプレでOK)
  4. Day4:RRを固定(例:1:1.5)
  5. Day5:停止ルールを紙に書く(2連敗停止など)
  6. Day6:平均負けRが -1 からズレていないか確認
  7. Day7:自分の資金管理ルールを文章化(誰が見ても同じ運用)

※改善点は増やしません。「次に一つだけ直す」が最速です。


FAQ

Q1:許容損失は何%が最適ですか?

初心者は0.5%〜1%がおすすめです。まず「連敗しても心が壊れない」水準に落としてください。
慣れても2%を超える必要はほとんどありません(私の経験上、超えるほど波が荒くなります)。

Q2:損切り幅を狭くすれば、ロットを増やしてもいいですか?

おすすめしません。損切り幅が狭いとノイズで刈られやすいです。損切り幅は「構造」で決め、その結果としてロットが決まるのが順番です。

Q3:ナンピンは資金管理になりますか?

多くの場合、資金管理ではなく“資金管理の放棄”になります。最大損失が見えなくなった時点で撤退設計が崩れます。

Q4:勝った後にロットを上げるのはダメですか?

段階的なら良いです。ただし「勝った直後に倍」みたいな上げ方はDDを深くします。
私は上げるなら、週単位・月単位で条件を満たしたらと決めます。


まとめ|資金管理は「勝つ技術」ではなく「生き残る技術」です

  • 順番は固定:許容損失 → 損切り幅 → ロット
  • 勝率より、平均負けRを整える
  • 停止ルールで、連敗時の衝動を封じる
  • 分割・BE・部分利確で、勝率依存から抜ける
  • 週次レポートで「壊れ方」を監視し、早期に修正する

田丸洋次の結論:
資金管理は、相場に勝つためではなく、自分に負けないためにあります。
相場は、勝ちたい人の欲望を喰います。でも、設計は裏切りません。

勝つより、生き残れ。これが資金管理の本質です。


次に読む:テクニカルを武器に変える(移動平均・RSI・MACD)

資金管理が固まると、テクニカルは“当て物”ではなく“運用”になります。

▶ FXテクニカル|代表的な指標(移動平均・RSI・MACD)

内部リンク(回遊)


情報ソース(URL)

・金融庁「外国為替証拠金取引について」:https://www.fsa.go.jp/ordinary/iwagai/
・CFTC「Eight Things You Should Know Before Trading Forex」:https://www.cftc.gov/LearnAndProtect/AdvisoriesAndArticles/CustomerAdvisory_MustKnowForex.html
・金融先物取引業協会(FFAJ)「規制・顧客保護関連」:https://www.ffaj.or.jp/regulation/customers/

注意書き

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引は相場変動等により損失が生じます。取引にあたっては、ご自身の判断と責任で、契約締結前交付書面等を確認のうえ実施してください。

この記事を書いた人


田丸洋次のプロフィール画像

田丸 洋次(たまる ようじ)

3度の飯より為替相場観察が好物。FXのプロフェッショナル

【経歴】

1986年、愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後、外資系証券会社でディーラーとしてキャリアを積む。
欧州債危機・アベノミクス・米金利政策など、為替市場の大転換をリアルタイムで経験。
個人トレーダーとして独立後は、テクニカルとファンダメンタルの融合戦略を提唱し「感情を排した機械のようなトレード哲学」で多くの勝率改善を指導。
バイナリーオプションは独自の分析で勝率7割越えの画期的なロジックを開発し、荒稼ぎしたことも。
YouTubeやブログで相場心理と手法を体系的に発信し、個人投資家の“生存率”を高めることを使命とする。


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